ファファの世界旅行

日焼けを気にする白くまファファの世界旅行記

セルビアで見た戦争の傷跡と平和の象徴イエローバス

ドバル デン!

ファファだよ。
 
大好きになったマケドニアのOhridを後にして僕らは次の国セルビアのBelgradにやって来たよ!
 
長い長いバス移動の末、早朝にBelgradに辿り着いた僕らを待ち受けていたのは、公園に屯している沢山の人々だった。
 
 
沢山の生活ゴミとそこで暮らしている沢山の人達。
 
セルビアってホームレスの数がハンパない!が第一印象だったんだけどね、
後から聞いたらシリアからの難民の方々だったんだね。
 
もの凄い人の数を目の当たりにして
バスを降りた僕らがビクビクしながらその公園脇を通り過ぎようとしたその刹那、
 
いきなり
 
ホースを持った人が、
 
「道を開けろ!」
 
という掛け声と共に勢いよく歩道に散水し始めた!!
 
路上にいる人達はびっくりして、その水から避ける様に逃げ出したね。
 
僕らも含めてね。
 
道路のゴミを綺麗にするためだったんだけど、いきなりの洗礼を浴びた僕らはBelgradにすっかりビビっちゃったよw
 
取り敢えず宿の客引きも見当たらないのでWIFIが繋がるところを探して、ゲストハウスを探し出したんだ。
 
booking.comで評価10点のそのゲストハウスは、少し過大評価だな~wと思いながらも素敵なところだった!
 
キッチンには無料のコーヒーと紅茶、お米まであり、調味料も充実していたし、WiFiもまあ部屋では使えなかったけど、コモンスペースでは問題なかった。
 
レセプションのスタッフもフレンドリーだしね!
 
眠気もあったけど、食い気の方が優った僕らは町をぶらつくことにしたよ。
 
 
まずはこの町で最も華やかな通り。
 
 
まだ時間が早いせいか人はまばら。
 
ご飯処はオープンカフェが立ち並んでいたけどツーリストプレイスなので値段が高い!
 
残念。
 
そして、次に名前が既に期待を感じさせる。
 
オシャレなSHOPとレストランが立ち並ぶっていう情報だったんだけど、朝早過ぎてまだ店の準備段階。
 
う~、残念!
 
食べ物にありつけずにクタクタになり掛けた時、何だかワイワイしている場所を発見!
 
 
市場だ!!
 
新鮮な野菜やフルーツ、お肉から魚まで、そして服や靴と、色々揃っている!
 
 
街中にこんな大きな市場があって、Belgradはとても生活し易そうな町だな~。
 
ところが期待していた屋台はなし!
 
あ~、残念。
 
 
そしてようやく辿り着いたのが、小さな町のハンバガー屋さん。
 
自家製ハンバーグが売りらしく、見た感じは美味しそう!!
 
「.おばちゃん、自家製ハンバーガー2つね!」
 
「と、ビール!」
 
出てきたハンバーガー(?)はパンとハンバーグとキャベツ。
 
こうきましたか。
 
パンをナイフで切って、自分でハンバーガーにしたのでした。
 
 
凄いボリュームでおなか一杯になったファファ達は宿に戻り、少し仮眠。
 
 
そうそう、ここで日本人の旅人カップルに出会ったんだ。
 
有名政治家の元秘書だった彼氏と元気はつらつの彼女で、ファファ達と同じく世界一周をしてるんだって!
 
まあ予算の面では全然同じでは無かったんだけどw
 
 
ゆっくりと休めたところでところでいざ観光へ!
 
といきたいんだけど、
 
 
日中のBeogradの暑さは半端じゃないんだ!
 
市内には無料の給水トラックがあって、みんな水を飲んだり浴びたりしていたよ。
 
ナイスシステム!
 
 
このオニクソ暑い気温はファファ的には体感温度50℃は超えてたね!!
 
この暑さったらマジファックだよね。
 
 
でもさ、ここだけは見ておかなければという思いで再び出歩くことに。
 
それはね、
 
コソボ紛争の際にアメリカ軍からの空爆を受けたという建物なんだ。
 
 
照りつける太陽の中、町中を歩いていると突然、崩れかかった2棟の大きなビルが現れたんだ!
 
 
「何故、私達がこんな被害を受けなければならないんだ!」
 
という、横断幕共に。
 
この記憶を永遠に忘れないために、当時のままの姿で敢えて残しているんだって。
 
セルビア人のアメリカ軍に対する恨みの強さがヒシヒシと伝わって来た。
 
綺麗な街並みの中に静かに佇む廃墟と化した2棟の大きなビル。
 
 
とても異様な光景だった。
 
 
ここにくる前までは、何となくセルビアは悪者でボスニア・ヘルツェゴビナやコソボが被害者みたいに思っていたんだけど、それは恐らくプロパガンダなんだと感じた。
 
戦争に善悪はないんだと思う。
 
遠い日本からメディアというレンズを通して見る世界というのは、時に歪んでしまっていることを理解しないといけないんだね。
 
ファファも気をつけないと。
 
でもこれを感じる事が出来ただけでもセルビアに来た甲斐があったよ。
 
ボスニア・ヘルツェゴビナを訪れた時にさ、
 
片側からの視点だけじゃダメなんじゃないかと思い、このセルビアを訪れることにしたんだけどね、
 
それは正解だったみたいだよ。
 
 
その後、暑さから逃れるために入ったレストランで、冷たいビールとセルビア料理を注文!
 
 
ここはね、宿の人が勧めてくれたセルビア料理レストランなんだ。
 
セルビア料理はとても美味しいと前々から聞いていたんだけど、
 
うん
 
やっぱり美味しい!!
 
 
お会計をして店を出ようとした時、隣に座っていた1人のセルビア人のおじいさんに声を掛けられたんだ。
 
「どこから来たの?」
 
「日本だよ。」
 
「おー、日本人か!いい国だな!」
 
「日本にはとても感謝しているんだ!」
 
「何で?」
 
「日本からは戦争の後に援助してもらったからさ!」
 
「お金とか?」
 
「いや、お金には変えられないものだよ!」
 
「何だろう?」
 
「イエローバスだよ!」
 
「??」
 
「ほら、街に走っているイエローバスだよ!あれは日本とセルビアの友好の証なんだ。あれを見る度にセルビアを友好的に思ってくれている国があるんだって勇気づけられる。」
 
「お金なんかより全然良い!本当にありがとう!オレは日本語でのありがとうを知らないが、本当にありがとう!」
 
「お?何を飲んでいる?ワインか!店員さーん、この人達にワインを!お礼をさせてくれ!」
 
おじさんが本当にイエローバスを喜んでいると感じて、ファファ達は嬉しくなった。
 
ファファ達はその時、そのイエローバスが何なのか分からなかったんだけれど。
 
後で宿に戻って聞いてみると、
 
Belgradには沢山のイエローバスが交通機関として走っていて、それは日本が送ったものらしいんだ。
 
次の日、街で確かにファファは見たよ。
 
日本とセルビアの国旗が描かれた黄色いバスをね。
 
ファファ達は日本政府がした、バスの援助は今まで知らなかった訳だけど
こんな風に喜んでくれている人がセルビアにいるんだ!
 
戦後の傷ついた人達の特に精神面で支えになっていたんだ!
 
って
この事を知って心から嬉しく思った。
 
これだけでも、セルビアに来た価値があったよ!
 
セルビアは、人々がフレンドリーだし、食も充実していて暮らしやすい街だと思ったよ。
 
くる前はね、ちょっと怖かったんだ。
 
でも、ファファの印象は180度変わった!
 
 
 
ファファの旅メモ
 
Ohrid→Belglad バス
17:45発6:30着(現地時間 時差あり)
料金:1800denars
ネットで調べたら17:05発5:00着と17:45発5:00着の2本あったけど、ツアーinfoで聞いたら17:45発だと言われたのでそっちを予約したよ。
 
 
Belgradお勧めレストラン
 
Etono Restoran Zavičaj
http://restoranzavicaj.rs/