Ohrid旧市街の過酷な宿探しと神様に出会った話
ドバル デン!
ファファだよ。
ブルガリアのSofiaから夜行ミニバンで9時間、
僕らはマケドニアのOhridに到着!
しかしミニバンってのは揺れがひどいね。
元々道路事情が悪いってのもあると思うんだけど、車がバンバン浮くもんだから、繊細なファファはちいっとも寝れなかったよ。
そしてグーすか寝れるファーチの神経を疑うよ、全く!
しかもOhridのバスターミナルに着いたのは朝の3時。
到着予定の5時よりだいぶ早く着いてる!
そしてこのバスターミナル、
小さいし街からめっちゃ遠っ!!
ミニバンから降りた旅行者は僕らを含めて3組。
そのうちの1人はサッサと唯一いたタクシーと交渉して行っちゃった。
さすがです。
もう1人、女の子がいて僕らと一緒に暗いターミナルでぽつ~ん。
「どうしようかな~。タクシーでもシェアして町のセンターまで行こうかな~。」
すると、一台の車が到着!
車からおりてきた女の子と笑顔であつい抱擁をする彼女をファファは、ポツンと眺めた。
それは彼女を迎えに来た車だったんだ。
そして、彼女は僕らを置いて笑顔で去って行ったよ。
まぶしい笑顔だったなぁ。。。
ちょっと仲間意識を持ったりもしたんだけど、まあ普通はそうだよね。
無計画に朝の3時に真っ暗な道で途方に暮れている人なんて、そういないよ。
全くうちの主人といったらさ。
宿も決まってない。
タクシーは来ない。
そして、歩こうにもバスターミナルはOhridの中心地から大分離れてる。
そしてどうしていいか分からずベンチで待機。
ファファ、なんだかさみしい気持ちになった。
ポッツーン。
暗闇でポッツーン。
ひもじい、、、
その時、一台のオンボロ車が目の前に止まったんだ!
どうやら客引きみたいで、知り合いの宿に泊まるなら連れてってやるってさ。
2€でね。
金とんのか~と思ったけど、宿は中心部から近いと言うし、どこにも行く宛のない僕らは車に乗ったよ。
そして走ること2・3分、
「着いたよ!」
えっ、もう着いたの?!
って、まだ全然中心地から遠いじゃん!
嘘つきか!
すると宿からオーナーが出て来て、
「今は満室だけど明日の朝、チェックアウトする客が居るから、取り敢えず朝までリビングで寝るといいよ!」
と言って、
「まあ、取り敢えずティーでもどうかね?」
と紅茶を出してくれた。
僕らは眠い目を擦りながら、暖かい紅茶を嘘つきドライバーと一緒に頂いたんだ。
満天の星空が綺麗だったな~
とても、とても眠かったので、このままここに泊まってしまおうとも考えたんだけど、あまりにもセンターから遠いのと、
少し高い宿代
宿のオーナーもなんだが嘘つきっぽくて好感を持てなかったから
僕らは取り敢えず歩いてセンターまで歩いて行ってみる事にしたんだ。
暗い道を一歩づつ。
センターに行くとオープンカフェバーガー屋さんがまだ開いていて若者達が、溜まっていた。
そして僕らも取り敢えず朝が開けるまで、そこで待機することにしたよ!
異国の地でハンバーガーを方張りながら、空が白んでいくのを眠さと戦いながら待つってのは、何と言うか、
わりと良いもんだよ!
なんてね(笑)
…痩せ我慢をしたりしてね。
そう、ファファは旅に出てから
おせんべいみたいな体がもっと痩せて
今では一反木綿みたいに ぺったんこなんだ。
自分で言うのもなんだけど、一反木綿のモノマネはうまいよ。
「お〜い、キィータローウど~ん」
夜が開けて、あたりが明るくなってきたので旧市街の丘の方に登って宿探しを始めた!
旧市街は湖沿いの丘の上に拡がっていてさ、
石畳の迷路のような道と花や植物で彩られた可愛らしいおうち、
そして道端にはレトロな車が止まっている、
もうここは何年も変わらずに、
まるで時が止まっているかの様な雰囲気だったよ。
そしてホテルと言えば、個人でやっている小さい部屋貸しか、
アパートメントしかない感じだった。
僕らはそんな小さな看板を頼りに一軒一軒訪ねてみたんだね。
しかし朝が早いせいか中々見つからない。
というか、早朝故、営業してないんだよね。
そしてこの登り坂がかなりキツイんた!
石畳と登り坂はアルバニアのBerat旧市街を彷彿とさせる感じだよ。
そして宿が見つからないまま、とうとう僕らは力尽きて小道脇の石段に座り込んだんだ。
明るくなってはいるが、まだまだ外は寒い。
ファファとファーコは眠さと寒さでその石段に横になりガタガタと震えていた。
すると、隣のお家からおばあちゃんが出て来て、
「冷えるからこれをお使い。石段に敷いてお座りなさい」
と言って、毛布を貸してくれたんだ!
「えっ?」
「かっ、神様ですか?」
朦朧とする意識の中、ファーコは何度もお礼を言っていたよ。
そしてファファも何度もお礼を言ったよ。
見ず知らずの人に、外が冷えるからって
わざわざ家から毛布を持って出て来てくれて
毛布を貸してくれるんだよ!
いきなりこんな優しさに触れて、
僕らの心と体は本当に暖かくなった。
そして体力が戻ってきたところで
また宿探しを始めて、ついに一軒のお宅に辿り着いた!
「ピンポーン!」
とベルを鳴らしてさ、
…
また反応がない。
…
ダメか~
と諦めて歩き掛けたところで、ドアが開いた。
「宿を探しているの?」
澄んだ目をした感じの良さそうなおばちゃんが訪ねてきた。
彼女はスロベニア人でマケドニア人のご主人との結婚を機にマケドニアに移り住んだんだけど、
もう既に旦那さんと息子を亡くしていてこの家に1人で住んでいてるらしく、二階の部屋を宿として貸してるとの事。
中に案内されると、これがとっても可愛らしい家具で囲まれた素敵なお家なんだ!
2階には3部屋あり、そのうち2部屋はマケドニア人のカップルとその友達が泊まっていて、残りの1部屋に案内された。
2階にもオシャレで可愛いリビングルームとテラスがあって、
そのテラスからは世界遺産Ohrid湖が一望出来るんだ!
そして、気になる宿泊費は何と一泊ツインで15€!
安い!!
「キッチンと冷蔵庫も好きに使っていいわよ!」
と彼女は言ってくれた。
苦労して探した甲斐があったな~とファファは染み染み思った。
部屋に荷物を置くと
「疲れたでしょう。おなか空いてない?」
って、
トルココーヒーと手作りのパイを出してくれた。
う・うみゃー!
みんなでの朝のコーヒータイムは色々な話ができて
楽しくて疲れも吹っ飛んだよ。
あまり英語が得意ではない彼女だけど、
いつも笑顔で親切、
本当に優しくて素敵な女性で
ファファは大好きになった!
こういった、人との出会いがあるから
ファファは旅行が大好きなんだ。
今日は君たちの結婚記念日。
楽しい一日を送れるといいね!
ファファは2人の幸せを祈っているよ💝
今日はリッチに過ごすのかな!
って期待してたファファだけど
何故か2人はスーパーに行き
野菜を買って
リゾットを作って
宿のおばちゃんにリゾットをお裾分けしたり
こいつと遊んだり
宿のおばちゃんのピーチジャム作りを見学したり
折鶴を折ってプレゼントしたり
宿のおばちゃんの孫に折紙を教えたりして
飲んだくれ〜の
リラックスし〜の
って感じで地味に過ごしていた。
ランチのリゾットは、
宿のおばちゃんが可愛くテーブルセッティングをしてくれたから
ちょっとリッチな感じにはなったけどね。
前々から
「結婚記念日は高いホテルに泊まって豪華ディナー!」
って
意気込んでたわりには地味じゃね?
でも夜ご飯は予定通り豪華ディナーを食べに行くらしく
ファーチが色々調べていた。
「よし!行くか!!」
わーい♡ 豪華レストラン!
って
ファファがスカーフを巻き直し、
身支度が整ったその刹那
グゥーーーーーー
あ、寝た。
ファーチの野郎
一瞬で寝やがった!
てめぇはのび太か!
そしてファーコは諦めて宿に泊まってるマケドニア人の女の子とガールズトークに花を咲かせてた。
ま・そんな結婚記念日もありなのかな?
ねぇ
高いホテルと豪華ディナーは?
でもなんだか平和だから良いか。
2015年 8月10日
平和で幸せなオフリドの1日でした。
じゃあまたね。
ファファの旅メモ
2015.08
Ohrid旧市街の素敵なお宿
Volkanovska Angela
adrress:St.Klimentov Univerzitet N.39
tell:++389078260903
e-mail:avolkanovska@yahoo.com
お勧めだよ~!